Q&A

発達障害の人が「人の感情を読み取るのが苦手」な理由

Q.私は「人の目を見て話す」ことが苦手です。アランさんは同じような経験がありますか?

あります。人は相手から目線を外されると疑問や不快感を抱きます。会話が退屈なのか?自信がないのか?嘘をついているのか?など。僕はそれらを知っていても、人に自分の目を見られるのが苦手でした。

理由はわかりませんが、心地よくないのです。だから自分から人の目を見ることもあまりしてきませんでした。発達障害の人が「人の感情を読み取るのが苦手」だと言われている理由の一つは、このためです。会話をする時に、相手の表情を見れていないからです。

昔、友達から「アラン、会話するときはこっち見てよ。目を見てよ!」と指摘されました。目を見るようにしたら今度は「見つめるな!」と言われました。難しいですね 笑

それでも少しずつ人々とコミュニケーションをとる時、目の動きも含めた体全体の動作を学んでいきました。会社の面接前は、予想される質問への答えと一緒に目の動きも練習しました。

面接官の顔を見ながら挨拶や握手を交わし、それが終わると目線をななめ下にそらします。面接官が数人いたら、1人だけを見つめて話すのではなく、それぞれの顔を均一に見て話すよう意識しました。

僕がシリコンバレーのIT企業で面接官側になってからは、発達障害の人で「目を見ることが苦手な人がいる」のも把握していました↓

発達障害の人が面接にきた時の説明書/シリコンバレー 夫はシリコンバレーのIT企業でエンジニア採用の面接官をしてきた。その際に「発達障害」傾向がある人が面接にきた時の説明書があったそうだ。...

今は人の目を見ることも自分の目を見られることも、あまり気にならないです。