アメリカでの学び

発達障害の人が面接にきた時の説明書/シリコンバレー

夫はシリコンバレーのIT企業でエンジニア採用の面接官をしてきた。その際に「発達障害」傾向がある人が面接にきた時の説明書があったそうだ。

IT分野で活躍する発達障害の人は多く、企業側もその能力を積極的に求めている。しかし面接でのコミュニケーションがスムーズにいかなかった理由だけで、誤って優秀な人材を落としたくない。面接官側が事前に理解をしておき「人によって臨機応変に対応する力」をつけておく必要がある。

例えば「質問は短い言葉で明確にする」「握手や目を見ることが苦手な人がいる」「緊張をほぐすために手足を揺すったり顔をしかめたりする人がいる」など。

その説明書には「発達障害」とはどこにも書かれてないけれど、それらの例文を読めばそうだとわかる。様々な違いある人の一例として、書いていないだけなのだろう。

夫自身は、オープン型のデスクでは仕事に集中できないため、プライベートの個室をリクエストして仕事環境を変えてもらったことがあった。その時の理由も発達障害については触れていない。自分が働きやすい空間を伝えただけで、企業側も快くOKしただけ。

自分の知る世界だけで人を判断しないために、まずは違いを知り受け入れること。企業側と面接を受ける側、両者にとってよいことだと思った。