アメリカでの学び

アメリカの企業面接で大失敗したのに採用された理由

ドラマ「シリコンバレー 」を夫婦で見始めた。初対面の人に「うちの息子もアスペルガーだから、君のことは分かるよ」と何かを見抜かれた主人公はIT業界で会社を設立し、投資家に技術力を注目される。個性的でコミュニケーション能力が乏しいメンバーと共に成長を続け、夢に向かって進んでいくコメディー。

以前投稿したコメディアンのジミーさんも出演。彼の役は「ほとんど英語の分からない中国人。当初は何を開発しているのかわかっていなかったが、シーズンが進むにつれ、なかなかの技術を持っていたことが明らかになる。大小さまざまなトラブルが起きがち」Wikiより。

シリコンバレーでエンジニアをしている夫に「この役の設定、中国人に失礼すぎない?笑」と言うと、「中国人というか、アジア人にこういうイメージがあることはあるよ。英語でのコミュニケーションがうまく取れないことがあるし、リーダーとして引っ張っていくタイプではないけれど、数学に強くて優秀な技術者にアジア人が多いのは事実。ほとんど英語が分からないも、何を開発しているのかわかっていないのも、さすがに盛ってると思うけど」と言われた。

私は英語の部分だけでいうと、プロジェクトが全く理解できなかったことがあった。夫の話とは逆になり、盛ってない…。大学を卒業したばかりの頃、とある会社の電話面接を受けた時の話。面接官にプロジェクトを説明されるもだんだん曖昧になってきて、質問しようとも早口すぎて割り込む隙がない。どうしようどうしようと焦ったら、とうとう完全に話についていけなくなった。やっと長い話が終わり「何か質問ありますか?」と聞かれた時に「あの…分かりませんでした」と蚊の鳴くような声で答えた後の耐え難い沈黙。終わった、と不採用を確信した絶望。

それでも最後にこの会社で働きたい意欲と私を採用するメリットを話し、「私の英語は成長段階なので、話し手の顔が見えず音声が聞き取りにくい電話はまだ苦手です」と現在の自分が苦手なことも説明し、その日の夕方に対面面接のチャンスをもう一度与えてもらった。

その続きの話がこれ↓

自分からチャンスを掴みに行く! 以前から、これから海外で働くことを考えている方々から「...

英語にハンデがあっても、外国籍でも、技術や資格など専門的スキルを身につけることで活躍できる場があるのはアメリカの素晴らしい点だと思う。人それぞれの状況により、臨機応変に対応してくれやすい所も。夫は、発達障害に関するドラマや映画が多く、人々がすぐに理解を深めなくても身近なコンテンツから知る機会はたくさんあるのがアメリカのよい点だと言っていた。

このようなドラマや映画を見るといつも感じるのが、自分の可能性の広げ方。やりたいことを見つけて、まずやってみる。自分からの具体的な行動を増やし、失敗や成功を繰り返すことで道が見えてくる。やりたいことを周囲に知ってもらうことにより、応援も受けられる。

今の私は新しくやりたいことがあってクラスを受講し始めた所。正直ぜんっぜんついていけない。英語で何かを学ぶって今でも難しい。分からない英単語を調べまくりながら進めているので、まるでESLに戻ったみたい。今日も出された宿題が分からない。宿題が難しくて苦戦しているのではなくて、何の宿題を出されたのかが分からない。

でも今までも人生どうにかなってきた、どうにかしてきた積み重ねがあり、自分がどういう人間か分かっているので、私なら大丈夫!という自信もある。そう思える自分の道先をコツコツ作り進めていきたい。

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