近所で小学生の子供達と立ち話をしていたら「とても素敵な話し方をされますね」と褒められた。つまり英語に訛りがあるから、どこの国出身なのかを遠回しに聞いている。
今までビジネスや公共の場などでも同じ聞かれ方をされてきたので、小学生でもこのスキルがあるのかと驚いた。
アメリカではストレートな会話が多いけれど、トピックによっては一定の距離感を保ってるのを感じる。人種の質問はその一つだと思う。様々な外見や話し方のアメリカ人がいるから。
留学生だった頃は、クラスで初めて話す人がいると「 I am from Japan」と自ら伝えていた。留学生同士でも、まずお互いの出身国を聞き合うのがお決まりだった。でもそういえば、クラスの人達から出身国を聞かれたことはない。
子供達の接し方に心を動かされながら「ジャパーンよ」と言うと「Pokémon!!」と笑顔でジャンプしてた所はやっぱり可愛い小学生!
後日、その小学生が家前でホットレモネード売っていた。レモネードスタンドは子どもにビジネスを体験させられる教育的なメリットがあり、アメリカではよく見かける。
一杯買うことにしたら「そのニット帽とてもお似合いですね」と褒めてくれて、帰り際には「ひき続き素敵な一日をお過ごし下さい」とあたたかく声をかけてくれた。
普段から親を見て、人との振る舞い方や言葉の選び方を学んでいるのだと思う。私の方はただただ感心してしまい「Thank you」しか言えなかった。
今住んでいる地域は白人中心。アジア人を見たことがなく私はマイノリティ。なのにこの環境が心地よい。その理由は町の人々が普通に接してくれるからだと分かった。普通に、ただそれだけ。人との違いを尊重し受け入れてくれるあたたかな人々と環境に出会えてよかった。
ここでは私が人々にいろいろな違いを教えられる立場。私側も環境を作る一員として、自分と他人の違いから消極的になったりせず、皆に普通に接することが大切だと思っている。
外国人のマイノリティの私でも受け入れてもらっているんだ、みたいな捉え方はしないように。だから小さな町のコミュニティの集まりに、積極的に参加していきたい。
ただ人と人としての関係を築いて広げていければいいな。