さくらの気持ち

夫が駄菓子を買ってくれた思い出

私はアメリカのお菓子が苦手でほとんど食べないので、Amazonで駄菓子セットをリピートしている。これで2800円くらい。ひとつ80円になるが値段は仕方ない。少しずつ食べるのが日々の楽しみ。

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実は初めて駄菓子セットを買ってくれたのは、夫。

昔、友達が日本から送ってくれたあるお菓子一袋を全部夫に食べられてしまい、私が激怒したのがキッカケ。

アメリカでは売られていない貴重な日本のお菓子。それを故郷の味もありがたみも分からん夫に勝手にボリボリ完食されるなんて。これを食べるのをどれだけ楽しみにしていたか。毎日少しずつ大切に食べようと思っていたのに!

(ちなみに夫は勝手に食べたのではなく、私が食べていいよと言った別のお菓子と勘違いしたため)

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ホルモンバランス崩れまくりの週でもあり、半泣き激怒しながら夫の部屋のドアをバーンと開け、リモート会議中の夫の顔面に丸めたそのお菓子の袋を投げつけた。

鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている夫。

「何すんだよ?会議中なんだよ??」みたいな言葉が口パクで伝わってきた。

しかし、たったお菓子ごときで見たこともない妻のリアクション。しかも会議中にまで押しかけてくるなんて…

会議後の私の激しい訴えで、たったお菓子ごときではないことを理解した夫。私は心底悲しかったので深く落ち込んでいて、その姿を見た夫は猛反省していた。

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そこで夫はネットで日本のお菓子を検索して、後日この駄菓子セットを私にくれた。

もちろん友達が日本から送ってくれたお菓子とは違うんだけど、アメリカのAmazonに駄菓子セットが売られていることをこの時初めて知ったのだ。

それからリピートしているというわけ。夫も気に入って食べている。

ちなみにこの駄菓子セットの中で、羊かんだけ夫と譲り合いになる。私は羊かん嫌いではないけれど、なんかこの中ではいらない。夫は羊かんを手に持った瞬間、にゅるっとした感触でアウト(笑)

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海外に住んでいると、日本の食べ物のありがたみをすごく感じる。やっぱり食べ育ったものが一番。あれば幸せを感じ、なければ恋しい。

お菓子ごとき⁉︎ で、こんなにも感情的になる自分の新たな一面も知る(笑)

いつか帰国したら、夫と駄菓子屋さんに行くのがひとつの夢。