皆さんの体験談

アスペルガーの人を叩く場に身を置きたいわけじゃない

私のSNSやブログへ連絡をくれた人からは必ずといっていいほどこう書かれている。「アスペルガーの人を叩く場に身を置きたいわけじゃないのにそれ以外の場がなかった」「藁にもすがる思いでアスペルガーについて調べたのにネット記事はどこもかしこもカサンドラ側からの誹謗中傷ばかりだった」

日本のネットでは、自分の思い通りに物事が進まなかった時や不満があった時に書く人が勢力を拡大しているからだと思う。だから自然とネガティブな事例しかない印象を受けて、信じてしまったのだろう。

でも私は発信を続けていくうちに、夫婦関係を改善したく前向きに進みたいと望む人の方が多数派だと気づいていった。考えてみれば当たり前だと思う。ネット上に書かれていることは「世間の本音」ではないよ。ネットが全てではない。

それに、怒りや憎しみの言葉にある心の奥底は、悲しみや寂しさ、愛されたいという感情の裏返しなのだから。

今まで連絡をくれた方々のほとんどが、発達障害については一言も触れていないアカウントだった。家族、育児、料理、日々の暮らし、編み物、旅行、ペット、趣味のあれこれなど。それぞれが自分なりのあたたかな空間を作って、そこに存在している。

私もそういうあたたかな居場所を作っていきたい。

個々の夫婦問題はみんなで解決していくものではないから、自分と他人との境界線を引けて、誰かを責めることなく、感情的にならずに、優しい共感や寄り添いができる環境。

視点は相手ではなく、自分。

アスペルガーとか関係なく、違いある人と人が、安心して交流できる場。「違いある人」とは「アスペルガーとそうでない人」という意味ではない。

私とあなたも、違う人。何もかもが違いある人間。

現在の子ども達が5年10年後に大人社会に入った時、それぞれを一人の人間として変わりなく接する人であふれる社会に改善されていますように。

「誰かを悪者にして批判する地点からは決して次が見えてこない」これは子どもの発達障害をそのままを受け止めていく過程の中で経験しました。まずは私が私に還ること。ありのまま旦那さんを、ありのままの互いの違いを受け入れること。旦那さんを愛しているから。 まおさん編

旦那さんの特性を知ると同時に、私は私と向き合う必要がある / まおさん編 つい2週間ほど前に10年間連れ添ってきた旦那さんがアスペルガーなのではないかと確信し、アスペルガーの情報をいろいろと集めようとし始めた...