皆さんの体験談

失ってみて分かる大切な人 / サトミさん編

私には2年半弱付き合っていた彼がいました。おそらく彼はアスペルガーだったのではないかなと、さくらさんのYouTubeや投稿を見るたびに思います。出会いは以前の職場での上司でした。仕事中だけでなく付き合い始めてからもケアレスミスや忘れ物が多く、はじめはADHDを疑いました。脳神経外科にも連れて行きましたが、問題はありませんでした。

付き合いの終盤には、発達障害当事者であるカウンセラーの所にも一緒に行きました。しかし、彼が困難や悩みを持っていない為に、私の愚痴大会になってしまいました。

今思えば、アランさんのように本当に優しく、私のことをとても優先してくれていました。彼なりに私のことを大事にしてくれていたのは分かっていました。しかし、私が彼の足りないところばかりに目を向けてしまい、彼に注意し続け、不機嫌を態度で示していました。

当時やっていたTwitterも悪影響でした。「アスペルガーの人とは別れるべき」「行動があり得ない」など配偶者への悪口オンパレードなツイートを読み込み、「そうそう!」と余計に彼を敵対視していました。「少しでも直してくれたらここまで酷い言い方しないのに!」と私から何度もケンカを吹っかけて彼を責め、結局のところ自分を責めて、深く落ちてしまっていました。

攻撃的でネガティブなツイートに流されて、自らカサンドラ状態になっていたのだと思います。さくらさんの以前の投稿でもこの問題が大きく取り上げられていて、自分もそうだったと気づいた時はすごくショックでした。うまく使えば便利なツールではありますが、もし私と同じ思いをしている方が他にもいるのなら、Twitterを見ない、やらないという選択肢も持って欲しいです。

愛する人の優しさって、分かっていても辛すぎると、感謝出来なくなって、見えなくなってしまうんですね…最後はケンカの果てに、私が振られるように仕向ける酷い言葉をメールして、お付き合いは終わりました。

別れたての頃は、連絡もすれば返してくれて、会ってもくれました。でも今は会いたいことをメッセージすると、未読の状態です。お別れしてから1年半経ちますが未だに忘れられず淋しく思うこともあります。白黒ハッキリさせたい特性を持っている彼なので、もう終わった関係だと思っているからか、メールには何となく壁を感じます。プライドが高かったので、寂しさなどで惰性でメールしてくるような一般的な男性ではありません。そこを少し淋しく思う反面、誇り高いと思ってしまったりもする私です。笑

いくら後悔しても時間は戻って来ないので、私は私らしく前を向いて歩みながら、もしまた彼と関われる機会があれば、同じ過ちは起こすまいと思いさくらさんの投稿を見て勉強させて貰っています。色々な議題にも触れてくださっていて、知見が広がりためになります。

どんなご夫婦にも何かしら不満はあるもので、それをどう捉えてどう話し合ってどう2人で生きていきたいからどの面を大事に見るのか…今なら周りにどう思われるかではなく、2人がより良い方向に進んでいくためにはどうすればいいかを話し合い続けていくことと、自分自身を大事にして満たすことが1番大切だと思えます。

さくらさんが以前、皆さんに旦那さんの好きなところを募集して発表されている企画はとても癒されました。そうだ、こんな風に良いところを言えるのって素敵。そう思ったから彼と一緒にいたんだ…本当に失ってみて分かる大切な人でした…