皆さんの体験談

妻にアスペルガーとADHDの指摘をされ、離婚に至った僕の気持ち / ジュンヤさん編

僕は妻にアスペルガーとADHDの指摘をされてから、ずっと自分の言動を改善しようと努力してきました。しかし色々ありまして、結論、離婚することにしました。

正直、ホッとしている自分がいます。何かに囚われて自分ではない自分にならなくてはならない、相手の期待に届かない努力をしなくても大丈夫という環境に身を置けたことで、仕事や日々の生活においてプラスになった気がします。

ただ、虚しさも正直あります。

憎悪みたいな感情も正直、今となっては強いのですが、なんでこうなっちゃうんだろう、人生で家族以外に本気で愛した人と一緒になったのに、というよく分からない気持ちが交差してます。

自分の結婚に対する覚悟や相手の理解度、自分との性格の相性の見極めができなかったのか…

少し月日が経って冷静になってきた自分もいるのですが、よく分からないのが本当のところです。

妻の価値基準に合わなかっただけ

詳細は伏せていますが、奥さんが発達障害だと思っている「ジュンヤさんが出来ないことリスト」は、本当に発達障害なのか疑問を感じる内容でした。

– 奥さんの基準や価値観から来る個人の生活スタイルに合わせられない=ジュンヤさんはADHD

– 奥さんと同じ考えを持って同感も共感もできない=ジュンヤさんはアスペルガー症候群

大まかに言うと、私達はこのような印象を受けました。

妻には妻の生活基準や価値観があり、それを夫には理解されず、味方だと思ってる夫が敵のように見え、孤軍奮闘するかのような虚しさがありました。自分には妻の期待に応えようと自分の今までの生活基準と価値観を超えた努力をするも妻の期待するところには届かず、その努力を認めてもらえず、罵倒され萎縮し空回りをして悲しい気持ちがありました。

自分の生い立ちを考えると、今までADHDだと言われるような行動はなかったように思いますし、生育過程の中でそのような診断は一切うけてこなかったです。

ただ、おっちょこちょいだったり忘れることもありましたが、その程度かなと思いました。周りの友達、仕事の上司も含めた仲間、営業で関わるお客様からも一定の信頼を頂いています。そのような中で妻と妻の家族だけが私を精神異常として扱いました。

当初は毎日、妻に言われたことができず、ADHD、グレーゾーンだと言われ続け本当にそうなのか、何もできない自分が異常なのではないかと思い悩み続けました。確かにそれらしいことを綴ったブログ等を見せられ、そうなのかもしれないと1年間思い続けました。

今覚えばあれは洗脳されてたんじゃないかと思います。ただ妻が思う価値基準に合わず、「妻の私が絶対」であるスタンスだったと感じます。今では妻とその母親に言動には異常さを感じます。

ただその感覚は自分が思っているのと世間一般の感覚がズレているのか、どっちが真っ当なのか不安に感じる時が多々あります。そもそも「普通」とは何かという哲学ちっくな状態によく自分は陥ります。

でもそれって幸せな家庭からしたらそういうことを考えさせてしまうこと、それ自体がおかしいかもしれませんね。

自分の大切にしていることが妻とは同じものではなかった

自分が正しいとも妻が正しいとも思いませんが、愚痴を言ってもそれ以上に思いやりが持てるかどうかが、誰かと生活する上では大事なのだと思いました。

その大きなずれを生じさせのは結局、価値観の違いを理解できなかったこと、自分の大切にしていることが妻とは同じものではなかったという、自分にとって最適な判断ができなかった結果、離婚という形を取ったのだと考えます。今ではそのことが自分の生活・人生にプラスになりつつあると思います。

今でこそその境地に至りましたが、修正しても仕切れないものがあったら違う道を進むのがいいんだと思いました。

小さなところに幸せを見つけたい

さくらさんとアランさんの間には自分には計り知れない大変なことが様々あったのだと思います。それでもなお、お互いを愛しリスペクトできる関係を築けてるお2人は、自分からすると素敵の一言です。

ブログの内容はカサンドラや発達障害に関わらず、夫婦2人の間を平等に扱い、悩める夫婦間に希望や勇気を与えてくれるものだと僕は思いました。 

日常的なやり取りを拝見していると、小さなところに幸せを見つける2人の姿は今後(結婚などすることがあれば)自分が目指したい姿だなと感じます。

自分がどれだけ相手のことを受け入れることができるか

どちらが悪いということは絶対になく、お互いが自分が自然体でいながら相手を受け入れ、進んで相手のために努力できる関係がいいんだろうなと思います。ただ、妻側からしたら拒絶されていると感じることそれ自体は、事実なんだと感じます。さくらさんがおっしゃる通り、2人の柔軟性と努力が必要だと思います。

相手の理解とは別に、自分がどれだけ相手のことを受け入れることができるかが大事だと思いました。それでいて自分が自然体でいて背伸びせず、相手のために何かができる関係性が自分の場合はいいのかもしれないと、今回の一件で学びました。僕達は自然とすり合わせができる関係性ではなく、お互い背伸びが必要な関係性でした。

この後もより最悪な状況になり憤り失望など負の気持ちを抱こうとも、学んだことは双方を想いリスペクト、受け入れあうことだと思います。

自分は相手への理解・共感や感謝を忘れないよう、より一層気をつけたいと思いました。

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