日本の教育と心の健康

自分を一番に大切にしていい

心の病からの回復に「自分を一番に大切にする」という意識は大切で、私も自分に目を向けることはウツ回復に欠かせなかった。ただ日本人は、自分を一番に大切にする前に「自分を一番に大切にしていい」という感覚がもともと鈍いと思う。

自分の気持ちはまず二の次で、学校や社会の理想像に従い、子どもの頃から他者欲求を叶えるかのように教育されてきた。自分自身を疎かにしがちで、他人からの評価で自分の価値が決まる。操作する側にとっては扱いやすい人材。

自分を大切にできる感覚は「親に大切にされてきた」という家庭環境も関わっている。親に”無条件”に愛されてきた経験というのは、めちゃくちゃ大事だそうだ。人格形成に影響している。

ウツになって、自分の幸せとは?自分の人生とは?自分とは何者??まで考え、過去からの様々な繋がりを解いていった。自分に視点を置き「自分について」考えるのを辞めなかったことは良かった。

そこで分かった「自分を一番に大切にする」改め「自分を一番に大切にしていい」事実。それこそが心の病からの回復に必要だった。そして自分を大切にできれば、周りの大切な人も大切にできるということ。