アメリカでの学び

こんな人と関わりたいなと思う人に、まずは自分がなる

夫がアスペルガーだと分かった時に、夫婦関係の改善はなんとかなるんだろうなとは周りの家族を見渡し思っていた。それは、夫婦円満友達の旦那さんにアスペルガーの人達が多かったこと。っぽいなと思う人は夫側の友達にもっといた。

シリコンバレーはIT企業が集まり、エンジニアやプログラマーが集結している。発達障害の人が多く活躍している職種だそうだ。夫もエンジニアだし、友達の旦那さんにもエンジニアが多かった。うまくやっている友達夫婦が周りにたくさんいる事実は、私の不安を消し去ってくれた。

私は夫によく言ったものだ。「こんなに周りにアスペルガーの人達がいて家族がいてどうにかなってるんだから、私達もうまくいくと思うよ!」もろに夫婦関係最悪な時期だったが、こういうよく分からない自信でもなんでもポジティブな意識は大切だと思い持っていた。たぶん私の良い面。

日米ハーフの友達に聞いたことがある。「旦那さんアスペルガーで大変なことない?うちさ、考えが合わなすぎて喧嘩になるのよ。アラン頑固だし」するとこう返答された。「そういう時は違う考え方もあるんだなーって思うだけよ。夫からも、そういう考え方もあるんだねーって言われる」

共感される気満々だったので意外な展開だったが、分かり合わなくていいんだ!と尊敬の気持ちが湧いた。続けてこう言われた。「でもね分かるよ。私の中の日本人的思考でいくなら、夫婦なんだから分かり合おうよ!ってなる。ママがパパに苦労してたもん(笑)」その子から楽に生きる方法をたくさん学んだ。

同じ時期に、日系人カウンセラーさんとも似たようなやり取りがあった。私の話(ちょい夫の愚痴)に「そうだよねー、日本人はそこに重点を置いて考える傾向があるもんねー。日本だったらそれが当たり前かもねー」と物腰柔らかに言われることがあり、自分の中の無意識な日本人的思考にハッとしていた。

でも、日本人はそう考える傾向があるから日本だったらうまくいく、とかでもないと気づいた。だって日本人同士でも色々うまくいかないことはあるから。

夫婦関係がやっと平和になった頃に、また友達らで集まった時があった。そこで伝えた。「私はね、みんなが旦那さんやお子さんのことをいつも褒めてて、自分を基準にして誰かを偏見の目で見ることもなくて良い影響を受けてたの。素晴らしい友達に囲まれてたおかげよ」感極まって泣いた(笑)

すると意外な答えが返ってきた。「人は自分と同じような人を自分が引き寄せて友達になるもんよ。私も桜に対して同じこと思っていて友達になれたことに感謝してる」また泣いてしまった(笑)

夫婦関係の改善には、夫婦円満友達の良い影響があった。日米の視点から話す日系人カウンセラーからの気づきもあった。人を否定せず変に同情や共感しすぎない人達に助けられた。でもきっと自分で引き寄せていたのかもしれない。

こんな人と関わりたいなと思う人に、まずは自分がなることを心がけている。