Q&A

Q.夫婦関係の改善はどんなことをした?

夫婦関係の改善は、二人それぞれの「生育歴」を振り返った。どんな環境でどんな人に育てられどんな価値観を持ったのか。そこで分かったのは、夫は「家庭環境」に問題があり、私は「教育環境」に問題があったこと。当時納得したのが二人ともアダルトチルドレン傾向あり。

ふたりの教育環境

夫はアメリカの教育でのびのび育ち、個性も伸ばされていった。今もアメリカは教育格差の課題が残るけど、個性が尊重されないとか人格を皆同じに正される指導は基本ない。

私が日本で受けた教育はそれとは逆で型がキツかった。怒鳴り指導や体罰もあり、自分がされなくても誰かがターゲットになっている同じ教室や部活の空間にいることで、それが感情抑圧やトラウマに繋がっていた。

私は小学校から大学までスポーツの分野にいて、昔は(今でも)当たり前にあった行き過ぎた指導を受けていた。人権を無視されることもあり、精神的にかなり厳しい環境にいた。私はここでの体験が自分の性格に大きく影響してしまったと感じている。

ふたりの家庭環境

私が育った家庭は両親仲も親子関係もよかったと思う。しかし親子関係が歪んでいないからといって自分の思考が歪んでいないとは限らない。その時代では当たり前の家族の形の中、その時代に良しとされる常識の範囲内で、親が私の幸せを願い育ててくれた。そこは自分が親になって価値観をアップデートし生き直していった。

夫が育った家庭は両親不仲による複雑な時期があり、それが感情抑圧やトラウマに繋がっていた。親子の愛着形成がうまくいかなかった症状はアスペルガーの特性と似ていて、自己判断では多くを勘違いしていた。親子関係の歪みに向き合うことで、アスペルガーだと勘違いしていた特性が夫から消えていった。

大人になり人生を共にしたい愛する人と巡り会えたのに、子どもの頃の心傷のしわ寄せが夫婦関係にいくのは悲しい。自分達が作る環境はあたたかな空間にしたい。だから自分の中身を知ることは大切で今も続けている。世界の教育と家庭が、子どもの心が健康に育める環境でありますように。