夫がアスペルガーだと知らなかった頃、夫婦関係がなぜかうまくいかないことに悩んではいたけれど、夫の友達(後にみんなアスペルガー傾向があると分かる)とまでうまくいかないことの方が私を辛くさせた。
どう考えても私の人付き合いに問題あり、という結論にならざるを得ない状況だったから。
夫の友達ととても仲良しになろうとは思っていなくて、ただ雑談し合いたいだけなのになぜかうまく出来ない。失礼な言動も取られる。
それを夫に訴えると「なんでいつも僕の友達と合わないんだよ。桜はいつも僕の友達の嫌な面を見つけ出すよね。もっとうまく付き合えるように努力しなよ!」と注意された。
さらに、「失礼な発言をされたならその場で『あなた失礼ですね!』って言いなよ。後から僕に言ってこないで本人に直接自分で言って!」と呆れられた。
初対面の夫の友達にそんなことストレートに言えない。そっちの方が失礼すぎる。夫の友情関係を考えての私の判断が間違っていたのだろうか。やはり私は自分の意見を言えない日本人なのだろうか。
アメリカでの日本人の性格の印象は知っていたので、自分はそれに大いに当てはまるのかと悩んでいて、必死に自分を変えようとしていた↓

でもとうとう夫の友達に、あなた失礼ですね!とは口が裂けても言えなかった。ただただ、夫の友達の輪にいるのが苦痛だった。必死に合わせようとしても合わない。取り残される。どんどん自信をなくし夫の友達と会うのを拒絶するまでになった。
それとは別に、夫に私の友達を会わせると、今度は私の友達が夫の失礼な言動に困惑することがあった。夫に注意しても分かってくれない。
夫がアスペルガーと分かったのは、その半年後。
お互いの友達との付き合方が、違っただけ。
それをお互いが、知らなかっただけ。
夫と夫の友達は「好きなことが共通している」ことで仲良くなる。みんなSTEM分野の人達。STEMとはScience:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学、の頭文字。話すトピックといったらこの分野が多い。会話にはトピックがあり、どんどん専門的になっていく。私が入れるわけがない。
私と私の友達は、気が合うとか相性がいいとかで仲良くなる。共通点はあまりなくても話は途切れない。特定のトピックについて会話をしているわけではないので、中身がない会話であることも多い。雑談ともいう。
私達夫婦はお互いの友達とは合わないし、自分達も合わない正反対な面はある。でも、こうやってお互いを選んで夫婦になっている。ここは夫婦にしか分からない相性の合う面があって、人間性に共通点があるのだと思う。やっぱり夫といると居心地がいい。背伸びせず自分らしく過ごせる人。
現在は夫婦関係の改善も落ち着き、私も夫も自分のこともお互いのことも知れているので、お互いの友達に会うことは大丈夫だと思う。きっと仲良くなれる。またみんなと会って、今度は楽しい時間を過ごしたい。
そんなことが夫により語られている動画です↓