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自閉症の子供と家族の心打たれる物語

ウェンディは自閉症の女の子。困難があってもけして逃げず、ゴールに向かって諦めない彼女の一生懸命さに心打たれる映画。周囲の大変さも描かれている。ウェンディのケアをするソーシャルワーカーの苦労、ウェンディと一緒に暮らしたいけれどそう簡単にはいかない姉の複雑な気持ち、そして家族の金銭的負担などもリアルな問題だと思った。

大変なのは周囲だけではない。自閉症の子供が大人になって社会で働いていくことの大変さも描かれている。最後、なぜ彼女がスタートレックに夢中な理由が分かると、ハッとし辛い気持ちになった。本人も生きづらさを抱えて悩んでいる。

人と人、どんな違いがあっても、みんなが生きやすい社会になってほしい。毎回そう願うのは簡単だけど、実際、自分には何ができるのだろうか。

私達にはウェンディのようにこんなにも情熱が持てる「好きなこと」があるだろうか?そして願いを叶えるために、これほどまで力を出し切ったことはあるだろうか?

「挑戦したいことがあるけれど、なかなか踏み出せない」そんな人に、大きなパワーを与えてくれる作品。

私達が住んでいるサンフランシスコ周辺が舞台になっているので、観光地で大人気の街並みを楽しめるのもオススメです!