皆さんの体験談

主人は他人ではない、私にとって「家族」だから / トモコさん編

主人とは出会って20年弱になります。現在、高2と中1の男の子2人の母です。主人とは結婚7年目(長男6歳、次男2歳)の時に離婚しました。その後、紆余曲折あり、離婚から7年後に復縁しました。

私の場合、まずDV被害者意識から脱し、シェルターに保護され、その後離婚したことがその後に繋がる第一段階でした。離婚後はパパがいないことで幼い子供達が精神的にとても不安定になってしまったので、定期的に会わせることにしました。子供達はすごく喜んで、すぐに精神的にも安定し、さらに無償の愛を主人に与えてくれました。主人が「変わりたい、もう一度家族で幸せになりたい」と思えたのも子供達のおかげです。

やっと分かった発達障害

復縁の大きなきっかけは子供達でしたが、かなり慎重に時間をかけました。半年に1回から月2回まで会うようになるまで4年ほどかけました。最後の2年位は籍を入れずに同居しました。その間も主人が暴れたり色々ありましたが、主人も葛藤しながらだったのだと今は思います。復縁してからも、なぜ主人が感情をコントロールをできないのかがずっと疑問でした。

ある日、大人の発達障害を知り「これだ!」と思い東京都発達障害支援センターへ相談に行きました。長年悩み苦しんだ原因が発達障害であったことが明確になり、すっきりした反面、相談しても何も解決しませんでした。言われた情報はすでに私も知っていることばかり。新たな精神的ダメージを受けました。

それから私自身の心身の不調がひどくなり、心療内科で薬をもらいカウンセリングを受けました。主人が発達障害だと分かったのが第二段階目です。

なぜみんな離婚を勧めてくるのだろう?

主人の発達障害に気付いてからは、私にはいつも疑問がありました。なぜみんな離婚を勧めてくるのだろう?私の場合は離婚が解決策にはならなかったからです。

主人を理解して幸せな夫婦関係になりたいのに、なぜ諦めなきゃいけないんだろう?自分の子供が発達障害だったら必死で理解したり社会で生きやすいようにサポートするのに。誰も子供と別れろなんて言わないのに。旦那が大人だから?夫婦は他人だから?私は主人を夫婦というより家族だと思うようにしました。

主人が怒鳴ったり暴れたりする度にやっぱり無理なのかと何度も絶望しましたが、今思えば私が主人を追い込んでいました。やはり私がカウンセリングを受けて自分自身と向き合ったことと、発達障害について理解する努力だけは続けてこられたのが良かったのだと思います。でも試行錯誤の繰り返しで、何度も対応を間違えて暴れられたり、本当に大変でした。悩みながら傷つきながら少しずつ進んで、だんだん平和な期間が長くなってきました。

私のHSPを伝えた

自分と向き合うなかで、私がHSPであることも分かりました。主人にはそれとなく発達障害のことを伝え、私のHSPについては詳しく伝えました。たまにケンカもしますが、私が上手くかわせるようになってきたので、暴れる前に鎮火できるようになってきました。自分がHSPだと分かり、自分の基準を相手に押しつけることを辞めたのが第三段階目です。

私がHSPであることを伝えてからはこう説明してくれました。「お前には分からないと思うけど、例えば、急に大きな音がなる、大きな声を出される、物が落ちる、予定が変わる、など予期せぬことがすごく嫌なんだ。特に敏感なのは、ともこの声の大きさやトーンなんだ」主人も違いを認識できるようになった気がします。強い欲求やイライラも一呼吸おいてくれるようになりました。私もその気持ちの切り替えに協力できるようになりました。無意識に私の声の大きさやトーンが変わったり、嫌味やトゲのある言い方をすると、それがスイッチになっていたようです。私も仕事で疲れてますし毎日のことなので大変ですが、最近は私がかなり改善できとても平和です。

女性の経済的自立の必要性!

DV保護支援センターも発達障害支援センターも警察も児童相談所もカウンセラーも、みんな離婚を勧めてきました。でもその後の生活も子供達の人生も、誰も責任をとってはくれません。DVだけは命の危険があるので逃げて身の安全を確保することが一番大事です。

私が自分の地獄のような経験から声を大にして言いたいことは、女性の経済的自立の必要性です!女性が経済的に自立していれば、色々大変ではありますが、迷うことなくDVから逃げられます。経済的にも支配されているとなかなか逃げられません。

子供達には主人のことを悪く言いたくない

子供達にはこう伝えました。「ずっとパパは天才だと思ってたけど、やっぱり天才だった!海外のこんな人もあんな人も発達障害なんだって。うちのパパも本当に天才だったわ~!パパの才能を伸ばして社会で生きづらい所はママがパパを助けてあげたいんだ!」主人には支援センターに相談に行ったこと、「やっぱりあなた天才だったよ〜」と伝えました。どんなことが苦手な傾向があるのかも説明しました。

主人は私のことが病的に好きなので昔は悩んでましたが、今は有難いと思えるようになりました。いつも私に機嫌よく楽しくいてほしいそうです。なので、プレゼントもよくしてくれますし、美味しいものを一緒に食べによく行きます。「ありがとう」も毎日たくさん言ってくれます。(昔は全く違ったので、これは努力のあらわれかと!)

悩んだからこそ、さくらさんのインスタに出会い、ポジティブな共感ができる自分にも気付くことができました。主人の良いところをたくさんたくさん思い出すことができました。本当にありがとうございます。