皆さんの体験談

別れたASDの彼との関係性を再構築するまで / おりさん編

Twitterで おり@カサンドラ で活動していたのはもう数年前になります。

当時、自閉スペクトラム症(ASD)の彼と同棲して過ごすうちに何度も別れようとしました。それでもお互いが好きな気持ちがあり、どうしたら2人で幸せになれるのかともがいておりました。しかし結局彼と別れるという決断選択をし、そのツイートを最後にTwitterから離れました。

その後、Alan&Sakuraさんのサイトを見つけて一気に読みました。

私の中で言葉にならなかったことを全て言語化してくれたような衝撃を受けました。あの時の本当に辛く苦しかった気持ち、それでも確かに自分の中にある相手と一緒にいたいという思い、なにより、自分自身の向き合うべき問題点…

全てのことが私の中で浄化され、ひとつに繋がりました。

母に甘えられなかった「私」

母との関係を振り返り、私自身の問題に気付かされました。長女である私は幼少期から母に厳しくしつけられ、甘えられたことがなかったです。常に母の顔色を見ていい子の自分を演じ、それがいつの間にか「私」の本当の姿になり、学生自体も職場でも優しくていい子の「私」でした。

私の本質は承認欲求が強く、そして自責傾向にあり、また母の価値観「正しくあるべき、こうあるべき、常識とは〜」というべき思考にも凝り固まっていました。アダルトチルドレンや愛着障害、そして認知の偏りがあったのだと思います。

それに気づき、今までの彼とのことは、彼のASDだけの問題ではないんだ、私自身もたくさん向き合うべき問題点があるんだ、と初めて思い至ることが出来たのです。

別れた彼と再び話し合いをした

再び彼と話し合いをして再構築しようとお互い努力することを約束し、それからもずっと何度も何度も話し合いや喧嘩を繰り返しながらも今も共に居ます。関係性は過去とは比べ物にならないくらい良好になりました。

彼は自ら受診しASDの診断を受け、医師から説明を聞きカウンセリングを受けています。2人でカップルカウンセリングを受ける時もあります。

彼も私も、お互い「穏やか」「ゆるやか」「(分からなくても)分かり合おうとする気持ち」になったんだと思います。

人は自分と同じような人を引き寄せる

Twitterは繋がる人を選ばないと、蟻地獄というか…1度ハマったら抜け出せなくなり、どんどん黒い思考に染まる気がしました。

ASDに対する憎悪の言葉、頑張ってる上手くいっている方たちに対する嫌悪や見下しの言葉、私には耐えられませんでした。どんどん不満を溜めて自分たちで自分の首を絞めているだけで、少しでも健康的になれるようなツイートにはなっていないと思います。

私が彼について辛かった出来事や愚痴を挙げた時も、すごく共感や賛同され、「彼は変わらない。彼はやめた方がいい。結婚や出産後はもっと酷くなる」と言われたこともありました。その風潮が恐怖や疑問を感じざるを得ないのです。

でもむしろ皆さん心優しい人たちだったとも思います。本当は再構築に至る経緯をツイートして、同じように頑張る方たちと心温まる交流をしたかったのだと思います。

「人は自分と同じような人を引き寄せる」これはリアルの周りを見てもTwitterでもそうだなと強く感じます。そして、その周りの環境に影響されてさらにその方向に(プラスの人達の輪にいればよりプラスに、マイナスの人達の輪にいればさらにマイナスに)染まっていくと思います。

私としてもTwitterのよくない現状に憂いはあるし、もっと変わって行ければいいなと思います。そして私のような思いをする人が減ればと…

あの時、このサイトに出会わなければ、私はずっと彼を憎みASDを責め続けていたと思います。彼との関係性を再構築することも出来なかったです。私のように救われた気持ちの人は沢山いると思います。

本当に本当にありがとうございました!

おりさんへの個人的な相談や質問はご遠慮ください。

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