夫婦円満のヒント

親を「許す」とは?夫の誕生日にした話

夫婦関係の問題には、育った家庭環境の問題が投影されていることが多い。家族との関係がうまくいっていないから、パートナーとの関係もうまくいかない。

だから私達も親との関係を見直す必要があったんだけど、私も夫も、自分の親を否定したり大きな怒りの感情を持っていないことがよかった。これは後から受けたカウンセリングで気づいたこと。

親でもパートナーに対してでも、他人を否定している間は、他人に依存している状態。怒りの感情に縛られていては、自分自身や物事に冷静に向き合うことが困難になる。

最初は、明らかに虐待があった夫の親の振る舞いについて、あまり気にしていない夫が信じられなかった。でも夫なりに、過去にあった親との出来事を許し、自分の中で折り合いをつけて解消し、前へ進んでいた。「許す」とは、親と和解したり、傷つけられたことを大目に見てあげることではない。自分が苦しまない選択をすること。過去に傷ついた自分を受けいれてから、その傷を引きずらないように自分自身を解放すること。

親なりに愛してくれたことを教えてくれたのも夫。安心した。事実、夫の両親はあたたかい人。ただ、自分達の育った家庭環境も複雑だったらしいから、家庭の築き方や子育てに関しては間違いを繰り返しながらの手探りだったんだろうなと思う。子供をわざと傷つけようと育てている親はいないと思うから。夫の両親の想いについては、きっと私の知らないことがいっぱいある。

私は親から傷つけられたり、酷い振る舞いをされたことはなかった。家庭という狭い空間で起こった問題というよりも、昔の日本の常識や当たり前が私に合わなかった。学校の教育にも疑問を持っていた。

それらは親の子育てや家庭の形に現れていたから、窮屈に感じることがあった。でも親なりにその時代でよいと信じられていた知識で、私の幸せを願って愛情かけて育ててくれたのは心から感じとれる。私だって、今の時代でよいと信じられている知識で一生懸命子育てしてても、未来にはその知識が180°変わっているかもしれない。

私は、自分の親を否定したり大きな怒りの感情を持ちながら、自分がよい親になれるとは思っていない。

だからもし夫が、親についての悩みや出来事を冷静に説明してくれる人ではなく、親の悪口を感情的に言ってくるような人だったら、恋人同士の段階でおわっていたのかなと。私にとって大切な部分が合わない人とはうまくいかないし、苦しんでいると思うと私も苦しくてどうしていいかわからない。私に対して、夫にも言えること。

夫婦関係に浮き出てきた家庭環境。身近な人や愛する人への期待をどう扱っていくかが大きな課題だった。

だいたい改善はできたけれど、自然にはできないから頭で考えながらの家庭の築き方に、自信がなくなることばかり。でも夫婦関係を大切にしたい想いと行動には自信がある。夫からもそれを感じるし、言葉にしても伝えてくれる。これからも知らないことを自覚する努力をして、お互いに居心地のよい場所と時間を作るために歩み寄れる関係を続けていきたい。

そんな話をした夫の誕生日。
どんな時も私の側にいてくれて本当にありがとう。