夫婦円満のヒント

自分の言葉は現実になる

夫はよく「自分の言葉は現実になる」と言っている。繰り返し心で思うことや口から出す言葉により、本当にその通りになっていくと。よい事もそうでない事も。だから小さな物事でも目的がある大きな夢でも、いつも私がポジティブな捉え方をしてそれを言葉にしていることは、私のよい面だよと教えてくれた。

まだ私達が出会ったばかりの頃、私のそんな面を知って好きになっていったそう。物事をよい方向に捉えることは、私の自然な感覚で意識したことがなかったので、自分の新たなよい面を知れて嬉しかった。それを言葉にして伝えてくれた夫にも感謝。

そう気づかされてから過去を振り返ると、確かに私は「私ならできる!うまくいく!」と自分を信じて何かに取り組むことが多かった。今から挑戦することに対して、過去にうまくいった事例がないと知っても、そんなら自分が実現してみせる!と意欲が湧いてくる。他人との比較から自分の願いを決めたり、または諦めたりすることがないからだと思う。

アメリカに来る前も起業する前も大きなプレゼンをする前も手術する前も、不安でいっぱいでもおかしくないのにあまり不安は感じず、物事の反対側の面を見ていた。離婚危機になり、夫婦関係の改善を始める前ですら、私は夫の手をにぎり「私達は絶対にうまくいくよ。大丈夫」と言っていた。ひとりカウンセリングに行き、はじめてのセッションで目的を聞かれた時も「夫婦仲良く暮らせるようになりたいんです泣…なれると思うんです。だからがんばりたいです!」と宣言したらカウンセラーがパッと驚くような笑顔になっていた。紆余曲折のある道のりだったが、結果は本当にうまくいって夫婦円満になった。自分との関係が円満になった。

前向きな自信を持つために、自分なりに準備や努力をしていたことは事実。どうせ無理だろうなーと下を向きながらなんとなく取り組んで、運よくよい結果が転がってきたことは無い。うっかり否定的なことを考えて口走ることはあるけれど、一時的な感情であり根底の本心ではないのは自分が知っているから、すぐに自分を立て直すことができる。

どんなにがんばっても自分の望む結果が得られないことはもちろんあった。そんな時は、全力で取り組んだから後悔はなかった。そこから学んだことの方が大きかった。だからこそ進んで行く向きを変えて方向転換していけた。切り替えの早さも自分のよい面だと思う。

そして不思議なことに、自分が望んでも得られなかったことは、数年後に形を変えてふと舞い降りてきた。そこに気づけるような精神のバランスや築いてきた環境が安定してきた頃に。だから努力に無駄はなく、常に自分の身になっていると信じている。

いつもポジティブな捉え方をしてそれを言葉にするのは、夫も同じ。その共通点はどう身についたのか考えると、私も夫も物事のよい面を探さないと生きていけない人生だったから、物事をマイナスに捉えるのが苦手なんだと思う。

自分で人生を作れる楽しさを夫婦で分かり合えるのは嬉しい。願いを言葉にしたり周囲に伝えることで、実現への近道になっていく。

そんな朝の夫婦の会話。