皆さんの体験談

旦那さんの特性を知ると同時に、私は私と向き合う必要がある / まおさん編

つい2週間ほど前に10年間連れ添ってきた旦那さんがアスペルガーなのではないかと確信し、アスペルガーの情報をいろいろと集めようとし始めたところです。

実は、娘が発達障がいのグレーゾーンだということは調べて分かっていたのですが、旦那さんもそうだったのかと、長い苦しみの理由がやっと、霧が晴れるように見えた気がしました。ずっと違和感を感じ続けていて、でも、ずっとそれが何か分からずにはっきりしなかった。ほっとすると同時に、どんなに話し合っても埋められることのできない大きな溝に絶望したりもしていました。

子どもの発達障害から教わったこと

藁にもすがる思いでアスペルガーについて調べようとしたのですが、ネット上の記事はどこもかしこもカサンドラ側からの誹謗中傷ばかりでした。はじめのインフォメーションが、アスペルガーの批判から始まるのは違う気がすると直感的に思い、ネット上の膨大な情報はしばらく見ないままでした。

誰かを悪者にして批判するという地点からは決して、次が見えてこないということを、子どもの発達障害をそのままを受け止めていくという過程の中で経験したからです。これは、子どもに教えてもらいました。そうは言ってもやはり、家の中で感情的になったり上から押さえつけてくるような物言いをしたりする夫に私は長い時間をかけて傷ついてきました。

ありのままのお互いの違いを受け入れること

そして、やっと見つけたさくらさんとアランさん。国際結婚をされているおふたりのお話は、一方通行からの話しではなく、違う感じ方や考え方を持ったふたりの人間が、理解できないとしても、どうやって分かろうとする道を歩いて行けばいいのか、そして自分自身を見つめていけばいいのか、ということが描かれていました。

旦那さんの特性を知ると同時に「私は私と向き合う必要がある」、心から納得します。旦那さんはわたしを傷つけようとしていた訳ではなく、旦那さんもおそらくどうすればいいか分からず、ずっと苦しんでいたのだと思います。でも、私がずっと傷ついてきたことも確かです。

まずは私が、私に還ること。そして、ありのまま旦那さんを、ありのままのお互いの違いを受け入れること。そのために距離を取る必要があったら、取ってもいいと思っています。

家族の形にこだわらなくていい、最終目的が、「よりよいコミュニケーション」なのだとしたら、たくさんの道は用意されているんだと思います。その道のりはまだまだ遠いように見えますが、でも、歩いていけると思います。

ミホさん、ありがとうございます。

そして先程、3.11で旦那さんを亡くされたミホさんの記事を読みました。涙が止まりませんでした。失うまでの彼女が自分に見えて。そしてそれを見て泣いているということは、どんなに私が主人に今失望して冷たい態度を取っていたとしても、私はやはり彼のことを愛しているのだと、思いました。自分の傷を知ると同時に、自分の中の彼への愛をみつめるという作業です。どうかミホさんに、「ありがとうございます。」とお伝えください。 大変な人生のなかを歩いておられると思いますが、本当に大切なことに気づかせていただきました。

東日本大震災で夫を亡くして...後から分かった夫と子どものアスペルガー症候群 / ミホさん編 私の経験したことを、さくらさんとアランさんのアカウントで発信していただければと思います。私の夫は、2011年3月11日、東日本大震災で...

目の前にいる人が、苦しさや怒りや悲しみを運んできたとしても…

そしておふたりにも、お礼を言いたいです。 初めに出会ったアスペルガーの発信がおふたりで本当に、本当によかったです。とても大きな気づきをいだいています。

目の前にいる人が、苦しさや怒りや悲しみを運んできたとしても、実は自分自身の中にある問題点を照らし出してくれて、自分とは全く違う人と人が関わるという事への大きな学びを、差し出してくれているのかも知れません。自分が自分に還っていくという学びも。多くの方々がそれに気がついていけば、世界は大きく変わっていくような気がします。まずは自分軸になることから始めようと思います。

生きているって、素晴らしいですね。
感謝を込めて。