日本の教育と心の健康

カウンセリングトラブル「発達障害の人と結婚してうまく行く人なんていませんよ」

数ヶ月で取れる資格で人にカウンセリングを提供できてしまう日本のシステムは、社会問題だと思う。人が抱える悩みの助けになりたい気持ちは素晴らしいと思うが、人生や命がかかった相談を軽く見すぎている。私自身もDMに「最短2ヶ月でカウンセラーになれます!」と案内が止まない。

そこまで悩まなくてもいいこと、そこまで苦しまなくてもいいことに、社会が拍車をかけている部分はある。個人で自分らしく生きようとも世間が認めない。心の病を次々に生み出すのが上手な社会で、心の病をターゲットにビジネスが生み出されてしまうのは無理もないのかも。

今日「も」、フォロワーさんからカウンセリングトラブルの話を聞いた。今まで聞いてきた話とどれも内容は似通っているのだが、カウンセラーと名乗る人達から発達障害の悪口を言われたりなぜか積極的に離婚を勧められるケースが多い。

「発達障害の人は心が機能していないからねえ」「相手を壊れたロボットだと思い接しなさい」「発達障害の人と結婚してうまく行く人なんていませんよ」このような差別的な言い分がカウンセリングを提供する人の口から出てくるとは信じられないが、カウンセラー自身に解決していない心の病があるのだとはすぐにわかる。しかもこれでお金を払うのだろうか。

「離婚した元カサンドラのカウンセラーに、旦那が発達障害ならあなたも離婚しかないと断言され傷つき絶望した」という私情を挟んだアドバイスまで聞いて驚いた。しかし、もし自分の目的が夫婦関係の再構築であれば、私はもう少し頼る人を選ぶ。臨床心理士や公認心理師を頼る。

もちろん資格関係なく、自分の人生を楽な方に導く手助けをしてくれるカウンセラーはたくさん存在すると思う。個人的に軽くだけど何人かのカウンセラーさんとコメントやDM内でお話ししたことがあり、パートナーが発達障害でもそうでもなくても、夫婦関係の改善について話したことがある。私がフォロワーさん達から聞いたようなトラブルにつながる考え方をしたカウンセラーさん達ではなかった。

発達障害の夫への理解や対策、夫自身が改善すべき問題の分離などもあるわけだけど、その前に向き合う「自分自身の心」に重点を置いている。その辺は共感できた。

カウンセラーの資格制度があやふやな日本ではあるが、申し込む前にカウンセラーの人間性は事前に調べて、ある程度分かると思う。カウンセリングとは、自分自身の生きづらさを和らげるために行く場所。カウンセリングを受けたことで新たな悩みや傷ができてしまうケースがなくなりますように。

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