皆さんの体験談

【パパが発達障害】パパと関わる子供への接し方 / cocoroさん編

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「私の家族の中での正解」を見つける

私の主人は、アスペルガー症候群グレーです。主人と関わる子供への接し方は、とても難しい問題だと思います。「教科書に載せるような答えが無い」からです。答えは、その家族が持っているのです。

その家族なりのやり方でギクシャクしないのなら、それが答えです。

私は、医師や心理士に、主人のこと同様「子供にどう対応したら良いのか? 」と質問してきました。本心は主人より子供の心の方が心配でした。 

子供には未来があり、これから人生が始まるのだから。

結局、医師や心理士は、子供への対応の仕方は教えてくれませんでした。 

逆に私が「あなたはどのように子供と接していますか?」と聞かれ、接し方を話すと「それで大丈夫ですよ」 としか言われませんでした。

そしてカウンセリング終盤に心理士からは「あなたの子育ては間違っていない。良い対応ですよ。これからもその対応で子育てして下さい」と言って貰えました。 

ここから話すことは、うちの家族の例です。心理士とのカウンセリングをしていく中で、私の性格、家族のそれぞれの性格、そして関係性を理解してくれて進めてきたことです。

これが正解とかではなく「私の家族の中での正解」ということを踏まえて、聞いてください。

子供の心のはけ口が家庭内にある大切さ

子供は、私に訴えてきました。 ”パパに泣かされたこと、言われたこと” 

そこでパパが居ない場所で、子供に向き合って 「 パパやんなっちゃうねー!」のように、子供が感じたパパへの気持ちに共感するようにしていました。

その時、子供の気持ちは絶対に否定しません。 

だから、子供はなんでも私に話をしてきました。 

この部分を心理士から褒められました。「子供の心のはけ口が家庭内にあって良かったです。重要ですよ」と。

この頃はまだ主人がアスペルガー症候群と診断されていなかったので、 私も純粋に、子供と対等に話ができました。

もし、私が主人のアスペルガーを知っていたら、子供にパパのアスペルガーの特性を話してしまい、子供に解らせようとしていたと思います。 

すると、子供のはけ口がなくなってしまいます。「ママにも話が出来ない…」と思わせてしまうからです。この「対等に会話をすること」が、今でも基盤となっています。 

子供が中学生になった時

子供が中学生になった頃から、「他のうちのパパとうちのパパは違う」と分かってきました。その時も私は全て子供の話を聞き、 一緒に 「やだね~!」 とか 「やっぱりそうなんだー」 のような対応で子供と話してました。

子供が高校生になった時

子供が高校生になった時に、主人のアスペルガー症候群が分かりました。

その前から主人には鬱と双極性障害はあったので、子供に病名と特性を話し、本も見せました。鬱と双極性障害は何となく分かったようでしたが、アスペルガー症候群については、子供にはピンと来ないようでした。

子供が大学生になった時

今は大学生になり「発達障害」というものが何となく分かってきました。自分でスマホで調べたり、テレビで観たりして、段々パパへの不満が減ってきました。色々分かってくるということは、今度はパパのことだけではなく、「自分のこと」も分かってくるので、今はこの辺りをさ迷っているところです。

ざっくりとですが、こんな感じで育ってきました。

子供にパパの愚痴を言わない 

私が意識してやってきたことです。

  1. 子供の話を聞く 
  2. 子供にパパのことを解らせようとしない 
  3. 私も主人に対して、注意するべき時はキチンと話す 
  4. 子供を相談相手にしない 
  5. 子供にパパの愚痴を言わない 

パパの愚痴は、ついつい子供に言ってしまいがちです。その時、子供からは 「聞きたくないんだけど!」と言われます。

これを聞くと、子供が私に対して「されて嫌なことを言ってくれる子供」で良かったと思います。

自分の人生は自分で歩いていく

時が来ると、子供は自分の足で歩きだします。

病名を子供に話しておけば、子供は勝手に調べます。

疑問があれば、私に聞いてきます。

時と場合によっては、私が間に入らずに、子供とパパが口論をします。これも必要なことです。完璧ではないけど、これが私の家庭のやり方でした。

そして、これからは子供の番で「親が発達障害だけど、自分の人生は自分で歩いていくんだ」ということを感じてほしいと思ってます。このことについては、子供との何気ない日常の会話の中に入れ込みながらやっています。

カウンセリングの大切さ

ただ、私が経験して思うのは、心理士さんに「その子育てで大丈夫ですよ」と言われたことが心の支えになったと思います。

やはり、第三者を入れる必要は大いにあると感じました。その第三者はASDに詳しい人だと、最高だと思います。

答えは家族が持っている

心の問題は日々なにかしらあるし、うちの子供だって心に傷は残ってると思います。子供とは会話をしてきましたが、私に話せない問題も当然あるだろうし…やはり子供は子供なりの悩みはあると思います。

答えは家族が持っていて、その家族にあったやり方でいいのです。

正解はないと思います。

家を出るか or 親元に依存するか

逆に私の周りでは、子供を相談相手にしてしまうパターンがありました。 私の知人は、パパの愚痴を子供に聞いてもらい、 ご主人には何も言えなくて… まるで、子供をパパの代用品のように頼ってしまうんです。

こうなると子供の意志にかかっていて、「家を出るか or 親元に依存するか」どちらかになります。 その知人の子供は家を出たので、ちゃんと子供の意思があって良かったと思ってます。

皆さんへ: cocoroさんへ発達障害に関する個人的な相談DMをするのはご遠慮いただくようお願いします。

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