アメリカでの学び

なぜ日本は「大麻」といったら問答無用で違法なのか

なぜ日本は「大麻」といったら問答無用で違法なのか。

海外では幅広い分野で合法化が広まる中、日本は有名人の奇行や逮捕報道、中毒性の有無の一点情報ばかり。研究が進む世界の流れから逆走している。

アメリカで自閉症の子の生活を描く仕事に関わったことがあり、大麻から採れる成分の一種であるCBDの使用が含まれていた。その子は、頭をガンガン壁にぶつけたり自分を叩いたり噛む自傷行動があり、それが始まると生活の全てがストップする。車を運転中にされると子を守ってやることもできない。

そんな時、親がお茶にCBDを垂らして飲ませていた。子は穏やかになり、本来やりたかった遊びや勉強をし始めた。それが一時的なものであっても「この子もサポートする家族もCBDに救われている」と親が泣いて話していた。

自閉症以外にも、ADHD、PTSD、てんかん、心の病、末期癌、不眠など、様々な形で医療に使われている。美容や娯楽にも。このような当事者や家族の話は、アメリカではメディアで簡単に知ることができる。

しかし日本は、大麻の科学的根拠に基づいた肯定的な内容さえも、政府が意図的に発信を抑えている印象を受ける。だから本当は大麻がどのような病気や症状に効果があるのか、本当は何がマイナスな影響や使い方になるのか、国民が正しく知る機会がない。

思い込みや先入観からではなく、正しい情報の認識をした上での決まりが、日本でも作り直されていくことを願う。