夫婦円満のヒント

夫の特性も私自身の特性も本には載っていない

私は夫のアスペルガーとADHDが分かった直後から参考書を何冊も読んできた。自分でもたくさん勉強したと思う。そして結果、知りすぎると無知になると気づいた。丸暗記した知識が見えても、目の前の夫が見えていなかった。夫の特性も私自身の特性も本には載っていない。夫婦関係の答えも載っていない。

夫婦でコミュニケーションを取りながら答えを探っていく。それは時にひどく難しいことだったけれど、夫が発達障害だから難しかったわけではなかった。ふたりで一緒に築いてきた夫婦関係が難しくさせていた。向き合うべき人は夫と自分の中身。本は参考になるけれど参考になる程度だと今の私は思っている。

参考書を読み過ぎて失敗した第一位は、夫の言動一つ一つを発達障害の特性に結びつけてしまう思考に取りつかれたこと。夫が一歩あるけば私がすかさず「それアスペルガーの特性じゃない??」みたいな。そう見えてくるんだもの。夫に「やめてくれ!!」と言われたほど。

先天的な特性があることは間違いないけど、夫は大人になってから発達障害が分かった人。幼少期に特性に対して適切な対応をされ育っていない。人間関係のあらゆる場面で自分なりに対処し失敗してきた経験から、否定されるのを極度に嫌い(そもそも否定してない)、自分を守ろうとする防衛機制が目立った。

このような後天性な部分にこそ目を配り全体を見る必要があった。でも、生育歴も大事です!なんて参考書に書いてなかった。カウンセリングで知った。参考書の特性は誰かのほんの一部分。それを照らし合わせて、夫の頭のてっぺんから足の爪先まで当てはめるものではない。私にも人との違いがあるように。