夫婦円満のヒント

パートナーが発達障害かも?と思ったらまず考えられること

パートナーが発達障害かもと思ったら。自分も発達障害ではないかという可能性を考える。または親族でそのような傾向がある人が身近にいて、幼少期から関わりながら育ったか。人は自分と真逆の人に魅力を感じ合うよりは似ている人にひかれ合い、こうなりたいと思い描く関係よりは身に覚えがある対人関係を築ける人を選び合う。それがあまりよくない記憶で、自分では気づいていない部分であっても。

パートナーが発達障害ではない可能性も考える。日本の教育や文化の中で見ると、自分と他人は違うという当たり前の認識が薄くなる。情緒や感性までもが同じでないとおかしいと思われることもある。他人の些細な言動に注意を図り、他人の感情を丁寧に汲み取ることを教えられても、自分のための重要な判断や決断は、他人の大人により決められることがある。体罰や精神的な暴力指導、連帯責任が悪いことだと教わっていない。不安定な常識から解放されていくと他人への眼差しが柔らかくなる。自分に対しても。

パートナーと自分の2人に、愛着の問題がないかも考える。親との愛着形成がうまくいかずに心に寂しさを抱えている状態。パートナーへの欲求や不満が長く大きく続くようであれば、両親を投影している可能性がある。

養育者や家庭環境からは、大なり小なりみんな何かしらの影響を受けていると思う。だからといってすぐに精神的な自立を目指したり、トラウマに触れて小さくすることはできない。それをすぐに相手に求めることも。少しずつ自分と向き合う勇気を出して、自分を見つめていく。

私は夫が発達障害とわかった後、「特性を学んで理解する」というステップにいきなり入り込んでしまった。当時読んでいた日本語の本にそう書いてあったから。理解できなくて辛かったな。

このような自分を見つめる大切さを初めから知れていたら、もう少し自分にも夫にも優しくできていたと思う。